上昇する女性の平均賃金
 厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、2011年の一般労働者(パートを除く)の平均賃金において、男女間の賃金格差が過去最少となったそうです。
 男性が前年と同じ32万8,300円、女性は前年比1.9%増の23万1,900円でした。女性の賃金は2000年以降おおむね増え続けています

女性の賃金上昇の要因(1)
 女性の賃金上昇の背景には、成長分野である「サービス業」で働く人の増加があるようです。たとえば、「教育・学習支援業」では30万7,400円(前年比2.6%増)、「医療・福祉」では24万7,000円(同1.5%増)となりました。

女性の賃金上昇の要因(2)
 男性正社員の賃金は40代前後で前年より減る一方、女性正社員の賃金は60歳未満のすべての年齢層で前年比0.1〜2.9%増加しています。
 女性が企業の主要ポストに就くケースが増えたことも、賃金上昇につながっているようです。


女性社員の育成に関して
 また、公益財団法人日本生産性本部から、「第3回 コア人材としての助成シャイ肉声に関する調査」の結果が発表されていますが、役員と課長(相当職)の女性の割合が、前年に引き続き増加したそうです。ただし、部長(相当職)の割合は若干減少しています。 また、3年以内に課長(相当職)になる可能性のある職員の女性の割合は、2年前と比べ大幅に増加しています。

女性育成の課題は?
 上記の調査では、女性育成の推進上の課題としては、「女性社員の意識」が7割以上と最も高くなっていますが、「経営者、管理職、男性社員の理解・関心が薄い」の割合も前年より増加しています。
 また、効果のあった施策としては、「女性社員への教育・研修参加機会の拡大」が前年から大きく増加したほか、「女性社員だけを対象にした研修」管理職候補の助成を対象にした意識喚起のための研修」に取り組む企業も増えているようです。