厚生労働省より平成22年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況が発表されましたのでお知らせいたします。

◆結果の概要

1.学歴別にみた初任給

平成22年の初任給を高校卒以上の学歴別にみると次のようになります。
男女別にみると、女性の高校卒を除くすべての学歴で、男女とも前年を下回っています。
(  )の中は対前年増減率です。

≪男女計≫
大学院修士課程修了・・・ 224.0千円 (−1.9%)
大学卒         ・・・ 197.4千円 (−0.7%)
高専・短大卒     ・・・ 170.3千円 (−1.7%)
高校卒         ・・・ 157.8千円 (0.0%)

≪男性≫
大学院修士課程修了・・・ 224.5千円 (−1.8%)
大学卒         ・・・ 200.3千円 (−0.5%)
高専・短大卒     ・・・ 173.6千円 (−1.3%)
高校卒         ・・・ 160.7千円 (−0.1%)

≪女性≫
大学院修士課程修了・・・ 221.2千円 (−2.6%)
大学卒         ・・・ 193.5千円 (−0.7%)
高専・短大卒     ・・・ 168.2千円 (−2.0%)
高校卒         ・・・ 153.2千円 (0.1%)


2.企業規模別にみた初任給

企業規模別の初任給を学歴別にみると次の通りになります。

・大学卒

大企業(常用労働者1000人以上) ・・・男女とも前年を下回る
中企業(同100人〜999人)     ・・・〃
小企業(同10〜99人)        ・・・男女とも前年を上回る

・高校卒

大企業                  ・・・男女とも前年を下回る
中企業                  ・・・男女とも前年を上回る
小企業                  ・・・〃

初任給の企業規模間格差(大企業=100)をみると、以下のようになります。

大学卒・・・小企業で男女とも格差が縮小している
高校卒・・・小企業の男性を除き格差が縮小している


3.産業別にみた初任給

主要産業別の初任給を学歴別にみると、以下のようになります。

・大学卒の最高
男性>生活関連サービス業・娯楽業  ・・・224.6千円
女性>情報通信業             ・・・209.7千円

・大学卒の最低
男性>医療・福祉              ・・・187.8千円
女性>サービス業(他に分類されないもの)・・・183.3千円

・高校卒の最高
男性>生活関連サービス業・娯楽業  ・・・170.1千円
女性>     〃             ・・・165.5千円

・高校卒の最低
男性>金融業・保険業          ・・・144.7千円
女性>教育・学習支援業         ・・・146.4千円

4.初任給の分布

大学卒では、男女とも20万円台が最も多く、それぞれ35.3%、28.1%となっています。
高校卒では、男性で16万円台が最も多く(39.1%)、女性で15万円台が最も多く(27.1%)なっています。