Dプロの古川です。
1月24日に「女性と仕事の未来館」主催のトークイベント「見つけよう!私のワーク・ライフ・バランス」に行ってきました。
そこで、ワークライフバランスについて企業向けコンサルティングを行っている小室淑恵さんの講演を聴き、衝撃を受けたことが2つありましたのでここで少しご報告したいと思います。
まず、皆さんが「ワークライフバランス」ときいて思い浮かべるのは、どのような方でしょうか?
私は、育児と仕事にいそがしい女性のイメージでした。
しかし、小室さんの指摘は、子育て・家族との時間だけにとどまらず、自己研鑽の時間やスポーツの時間なども含めての「ライフ」、さらには団塊の世代の方々が高齢期を迎える10年後・15年後に男女問わず多くの人に訪れるであろう介護の時間をも展望した「ライフ」でした。
昔と違って今は一人っ子が多いそうです。しかも、一人っ子は女性よりも男性に多く、又、生涯独身の男性も増えています。介護施設の数も特に首都圏においては需要に追いつかないといわれています。そういった方の場合は、将来自分の親が要介護状態になった時にサポートをお願いできる妻や兄弟がいないということになります。
もうひとつ意外だったことは、ワークライフバランスがとれるための仕組み・制度を新たに企業に導入するには、昨今の経済状況は厳しいと思っていたのですがそうとも限らないということです。
ワークライフバランスといえば、やはり残業をやめて早く帰社するのが基本かと思いますが、このためには時間を効率よく使って成果を出す社員が評価される仕組みをつくる必要があります。
慢性化した残業体質の改善は決して簡単ではありませんが、制度改革によって社員のワークライフバランスとともに経費削減が実現するのです。
これは同時に優秀な人材の獲得・育成につながります。
確かに、もし私が今学生だったら、毎日長時間残業をすることで愛社心を評価される会社よりも、効率よく仕事をして(早く帰社できて)評価してもらえる会社のほうが魅力です。
各企業において、時間が比較的作りやすい状況がもし今あったとしたら、「今だからこそ将来のためにやる!」という選択肢があってもよいのではないかな、と感じました。