Dプロの古川です。
昨日のブロクでも取り上げていますが、長時間労働の残業代を引き上げる労働基準法改正案が、18日に衆議院本会議で可決されたそうです。
具体的には、
現行 ・・・25%以上50%以下を
↓
修正案 ・・・月60時間を超える分については50%以上に引き上げる
というもので、長時間の残業に歯止めをかけるのが狙いです。
参院での審議を経て可決されれば2010年4月に施行されます。
中小企業については当面適用は猶予されますが、月45時間を超える分の
割増率については企業規模を問わず25%を上回るよう努力義務が課されます。
◆ たとえば、A子さんが以下のような条件で働いていたとします。
・時給=1000円
・1日の所定勤務時間=8時間
・既に今月にした残業時間=60時間
会社から「A子さん、今日2時間の残業をしてよ。」と言われたとして、
その日のA子さん賃金は以下のように変わるわけです。
(現行)「1000円×8時間」 +「1250円(25%の割増)×2時間」
↓
(改正後) 「1000円×8時間」 +「1500円(50%の割増)×2時間」
諸条件の違いで上記のようになるとは限りませんが、ごく単純に考えると、人件費の面からも会社側としては簡単には残業を指示するわけにもいかなくなりそうです。
長時間労働の弊害は様々な観点から取り上げられていますが、これで長時間労働に対する取り組みが強化されればよいですね。
とはいえ、実際に残業させないように・・・ということを考えたら、業務の効率化、あるいは、増員となるわけで、いずれにせよ簡単ではなさそうですね。