新入社員の処遇や定着率に悩む企業は多くありますが、その問題を考えるときに、彼らの意識を知っておくことは大切です。

財団法人社会経済生産本部が4月23日に発表した新入社員の意識調査によると、処遇に関して、業績・能力主義的な給与体系を希望する回答が、調査開始以来はじめて6割を切る結果(57.7%)となり、ピーク時(2002 年 73.3%)に比べ15.6 ポイント低くなっています。

企業に成果主義が広く定着している中で、そのメリット・デメリットが取りざされている所ですが、安定志向(保守化)といわれる最近の若者の意識としては敬遠する傾向が増えてきているようです。

また、転職・勤続に関して、「条件の良い会社があれば、さっさと移る方が得だ」と考える新入社員が4年連続で減少し、過去最低(23.4%)となり、一方で、「今の会社に一生勤めようと思っている」とする回答が4年連続で上昇し、過去最高(47.1%)となっています。

さらにキャリアプランに関しては、「起業して独立したい」とする回答が過去最低(15.8%)となり、2003年の過去最高(2003年 31.5%)と比べ15.7 ポイント減少していることもからも保守化傾向にあることが見えてきます。

安定志向であることが定着率と連動すればいいのですが、日常業務においてはチャレンジ精神を持って頑張って欲しいと思います。

 

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