この書籍のご紹介では、D・プロデュースの越石が読んできた書籍（主にビジネス本）の中から特に普段の仕事で参考になる！参考になった！と思う書籍のフレーズをご紹介していきます。読まれる方によって感じ方や捉え方が異なることもありますので、その点はご了承お願い致します。そして少しでもご興味が湧きましたらぜひご紹介した書籍を手にとってみて下さい。
虚妄の成果主義 高橋伸夫著 パート��
参考になったフレーズ集
☆外的報酬は２つの側面を持っている。
�� 報酬を提供することで社員の行動統制し、特定の活動に従事させ続けることを狙いとして統制的側面
�� 報酬を受ける社員が自己決定的で有能であるとことを伝える情報的側面
社員によって統制的側面がより顕著に感じれば、自己決定の感覚が弱まり、情報的側面がより顕著に感じれば自己決定の感覚が強まる。
したがって、統制的側面が機能しすぎると仕事は、金銭的報酬を得るための手段と化し、金のために働くということにほかならない。つまり、一定の基準クリアするためだけに働くということであり、ベストを尽くすことがなくなる。これが恒常的になると仕事それ自体の喜びや楽しさを奪ってしまうことになり、果てには組織発展の大きなブレーキになることは、今までの数々の実験で明白になっている。そしてこれが、今問題となっている成果主義の実態といってよい。
では、金銭のような外的報酬の情報的側面を機能させるには如何したら良いのか。わかり易く言うと金銭的な報酬でやる気を引き出すにはどうしたら良いのか。とても逆説的ではあるが、金銭的報酬が成果によって直接決まらないようにすることである。つまり、その答えの一つは、日本的年功制ということではないだろうか。
�� 日々の仕事を消化するだけにならないように日々の仕事の意味や意義を教えてあげること。
�� 仕事上の目標をはっきり示すこと（目標を達成したときの満足感を想像させることが重要で単なるノルマとならないように注意）。
�� 短期的な数字合わせではなく長期的な展望に立った仕事をできるかぎり与える。
�� 会社に在籍して、社員自身の10年後の姿に期待が持てるようにする。雇用に対する安心感を与える姿勢を示すこと。
