社員が退職し、退職時の有給休暇をどうするか悩んだことはありますか?
基本的には、労働者が退職し労働関係が終了すれば、その労働者が有していた年次有給休暇の権利は消滅します。
行政解釈では、解雇予告期間中の年休権利について、「年次有給休暇の権利は予告期間中に行使しなければ消滅する。」(昭23.4.26 基発第651号)となっています。
有給休暇は労働者の権利となりますが、その反面、退職時の業務引継ぎについても、労働者の義務となります。
ここで重要なことは、就業規則への規定化です。退職時の手続きや有給休暇の取得方法・業務引継ぎ義務などを明文化しておく必要があるわけです。
就業規則をもう一度見直してみるのも良いかもしれませんね。