先日のニュースで労働者派遣法が改正される方向であることが取り上げられていました。

 現在、企業が派遣社員を受け入れる際に、候補者の事前面接を行うことは、労働者派遣法第26条で「派遣労働者を特定することを目的とする行為の制限」として禁止されていますが、この改正案ではこれを解禁するとのことです。

 これが実施されれば、企業にとっては事前に候補者の能力や人柄を見極めたうえで決定することができるようになります。また、派遣される労働者にとっても派遣先の職場の雰囲気などを事前に見学できることになります。

 既に実態として多くの企業が事前面接等を行っていることは以前より指摘されていましたので、今回の法改正はそれを取り組んだ結果とも見ることができます。

 しかし、この事前面接等が解禁されることで、候補者にとってはよりシビアな時代がやってくることになるかもしれません。能力や人柄のみならず、性別や容姿・年齢なども含めた企業の意向が採用決定により濃く反映されることにもなります。
 今後は派遣社員にも「競争」が生まれることになりそうです。

 

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