本日、朝日新聞において「2007 春闘幕開け」の記事が掲載されていました。

主な争点については、大変興味深いのでご紹介いたします。

労働者側

 

経営者側

労働者への配分が過度に抑えられてきた証拠。賃上げで分配率を上昇すべき。

労働分配率

景気の回復期に低下するのは当然。産業や企業ごとに適正な水準は異なる。

不払残業も横行しており、時間外労働の割増率(25%以上)の引き上げが必要。

長時間労働

ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の基本理念をもとに、柔軟な働き方を推進。

時給の引き上げを通じて賃金格差を縮小し、正社員への採用も積極化すべきだ。

パートや派遣ら非正社員の処遇

公正・公平な処遇を図るべきだが、一時点の働き方だけをみて判断はできない。

不払残業も是正されないのに導入は論外。長時間労働も過労死も助長する。

ホワイトカラー・エグゼンプション

日本のホワイトカラーの生産性は低く、時間ではなく成果で給与を決めたほうが合理的。

この中でも注目すべきは長時間労働非正規社員への処遇ではないでしょうか?

長時間労働(不払残業)問題は、監督官庁の重点是正事項にもなっており、問題解決までには、まだまだ時間がかかりそうです。

また、非正規社員への処遇は、労働者側にとっては「将来への不安」が一番悩ましいところであり、経営者側にとっては「有期雇用契約」と「人件費の削減」がキーワードになっています。

この働き方へのミスマッチの解消策のひとつが、今春闘に見出せることを期待しています。

 

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