最近毎日のように自殺のニュースが報じられています。いじめやパワハラが原因のものが多いですが、その他にもうつ病や金銭問題だったり、介護をするのに疲れたものであったりと、本当に聞くたびに辛く暗い気持ちになります。

 いじめ問題については、本当に根が深くて明快な解決策といったものは残念ながら無いのかもしれません。人と人が関わっている限り永遠の課題とも言えるでしょう。ただ、決して無くならないということは、全ての人間が何時でも当事者になりうるということであり、いじめをする側、される側のどちらになるかも分からなければ、既に自覚無く関わっているかもしれません。

 この「自覚が無い」というのはとても怖いことです。パワハラ問題が起こったときに、上司側の言い分を聞くと、「多少、手法が間違っていたかもしれないが、あくまで本人の為と思い指導した」「そういうつもりでなかった」という回答が決まって返ってきます。しかし、自分はそのつもりでなくても、相手は辛く苦しい時間を過ごしてたことは事実であり、それに気づかなかった責任はあります。

 また、自殺をしたり、いじめに遭うのは本人にも原因があると言う人もいます。確かにそうかもしれません。うまくコミュニケーションを取れず、自ら悪い方向へ向かっていってしまうことはあるでしょう。しかし、その人が弱いから自殺をしたりいじめにあうのだという考えはあまりにも乱暴で思いやりが欠けているのではないでしょうか。もし自分の子供がいじめにあっていると知ったら、お前が弱いからだと言えますか?SOSのサインを出しているのに、強くなれと突き放すことができるでしょうか?

 いじめをする側が強く、される側が弱いという考え方は間違っています。本当に強い人はいじめをしたりしません。いじめをする側にも何か問題があるはずです。そこを解決するようにしなければ、何度もこのような悲しい事件は起こるでしょう。

益子