サッカーワールドカップが終わったのが随分前のように感じていましたが、先頃日本サッカー協会が、ワールドカップドイツ大会における日本代表の敗因などを分析したリポートを発表し、そのレポートで1次リーグで敗退した日本と勝者を分けたのは、“当たり前”の部分の習慣化や徹底の差と指摘しているそうです。

 結果論とはいえ、この言葉はどんなことにでも通用する指摘ですよね。この当たり前のことを行うことが最も重要で、難しいというわけです。

 私は、サッカーには詳しくはありませんが、観戦するのは大好きで、もちろん日本代表を応援しています。

 あくまで個人的な意見ですが、ドイツ大会日本代表は、決して技術的な問題で負けてしまったとは思いません。監督・スタッフと選手、選手同士のコミュニケーションの悪さ・信頼関係の希薄さが原因だと思っています。これらが築けていない状態では、集団で大きな目標を達成することは出来ません。

 昨日、優勝を決めた日本ハムといい、春先のWBCといい、選手の一体感が画面からも伝わってきました。どちらも、選手達は「このチームでプレイできたことが最高だった」とのコメントをしているように、組織をうまく回転させるためには、コミュニケーションという人間間の潤滑油を欠かす事はできないのでしょう。

 ただし、コミュニケーションがとれていても、肝心の技術や能力(企業であれば商品)に力がなければなりませんが、それを効果的に発揮させるための一つの手段としてコミュニケーションがあるのでしょう。

 具体的なコミュニケーションのとり方などは、様々な書籍やセミナーなどから情報として入手できますが、その力が備わっていない人が実践することは簡単なことではありませんね。結局のところ自分なりの考え方・やり方を発見していくほかにないように思います。

 それにしても、現場責任者であるジーコ監督への批判が聞こえてこないのはどうも気になります。

益子

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